成長期に悪い歯並びを放置してしまいますと、それが原因で初めは小さな歯並びだけの問題だったものが、成長・発育に伴い顎の骨全体に悪影響がおよび、困難な矯正治療が必要になることがあります。また歯の形態や顎の関節へのダメージにもつながります。
矯正治療をいくつから始めれば良いかは一人ひとり違います。
とりあえず様子を見たり、ご自分で判断されるのは危険ですので、できるだけ早い段階で、今治療が必要かどうか・今の悪い歯並びはどのような状態かをお気軽に相談して頂ければと思います。
すぎもと歯科には多くのお子様が来院されています。お子様には、通院するのが嫌にならないよう、また怖がらぬよう、技術的なアプローチに加え「カムカムクラブ」など、スタッフ一同明るく積極的に取り組んでおり、お子さん達は来院を楽しみにしてくれています、どうぞご安心してご相談ください。
「もういまさら遅いよなぁ・・」そんなふうに躊躇したり諦めたりしている方はいらっしゃいませんか?
矯正治療はいくつになっても始めることができます。当院でも、上は60代になってから矯正治療を始める方もあります。歯と骨さえしっかりあれば、理論上いくつになっても歯は動きます。大人になってから始めても、決して遅くはありません。
小児矯正に比べると確かに治療は困難かもしれません。しかし、矯正治療によって得られるものは今後のあなたの人生をあらゆる場面で豊かにしてくれるはずです。
治療に対しては不安なことが沢山あると思いますが、「あの時、矯正をやっておいて良かった」と思えるようになっていただけるといいなと思います!
歯みがきがしにくくなるため、歯間に汚れがたまりやすく虫歯や歯周病のリスクが非常に高くなります。
口臭の原因にもなります。
幼い頃は気にならない僅かな受け口や出っ歯も、成長するにつれて顔全体の印象を大きく変えてしまいます。常に口が開いている人や、あごが細長い人などは歯列が原因の可能性が高いです。
食べ物をよく噛めずに飲み込むことで、あごや口の周辺の筋肉が弱くなるほか、胃や消化器官への負担も大きく、二次的な病気の原因にもなりえます。
きれいな発音をするためには、正しい前歯の噛み合わせや舌の動きが重要です。将来、歌手やアナウンサーなど、声の職業に就く場合、ハンディキャップになることがあります。
歯が重なっている部分が虫歯になった場合、その歯だけでなく周囲の何本もの歯を同時に治療しなくてはならないケースもあります。治療後も、メンテナンスが難しく経過が思わしくない場合が大変多いのも実情です。
見た目を気にして人前で話すことが苦手になってしまったり、いろいろな事に消極的になってしまう…というコンプレックスを抱える人はいませんか?
歯並びのせいで社会的な活動の上でマイナスになるとしたら、それはとてももったいないことです。
いわゆる「出っ歯」や「受け口」「すきっ歯」などと呼ばれる不正咬合を予防したり、正しい位置に戻したりする治療です。しかも入れ歯や継ぎ歯を作る場合とは異なり、自分自身の歯で歯並びを整えて、よく噛めるようにすることを目的としています。
治療においては不正な位置に生えている歯を正しい位置まで動かすために、口の中に矯正装置を入れます。
装置には、取り外し可能なものや、常に口の中に固定しておくもの、夜だけはめるものなど、様々な種類があります。使用する装置は歯列の状態や年齢、治療の過程によって決まります。
不正咬合の状態や年齢によっても異なりますが、平均して2~3年の治療期間が必要です。
場合によっては5年以上かかる例もあります。
口腔内には非常に細かい神経や血管がたくさん通っており、これらを傷つけないように慎重に治療を行う必要があります。しかも、固いあごの骨が正しい位置に移動しやすい状態を保ったまま、治療を進めなければなりません。そのため、治療には長い期間がかかりますし、ご本人の強い意志も必要です。
矯正治療において、「歯は抜きたくない!」とお考えの方も多いでしょう。
もちろん当院においても、やみくもな抜歯は行いませんし、極力健康な歯を傷つけることなく治療を進めていきます。
しかし、どうしても必要な場合は、永久歯を抜くケースもあります。
私たちの歯は、あごの骨の中の限られたスペースに生えていますが、それを広げるにも限界があります。そのため、スペース確保のために歯の本数を減らしてあごの大きさとのつり合いを取ったり、治療後の顔かたちや歯列の安定性を考慮して、どうしても必要な場合は抜歯を行います。
その場合も事前にご説明をいたしますし、抜くことによってできた場所は、残りの永久歯をきれいに並べることで埋まっていきます。
歯並びを治すことで、口元がキレイになるのはもちろん、コンプレックスを解消し、人に対しても積極的になれます。
表情も明るくなり心理的にも良い影響を及ぼし、生き生きと過ごすことが出来るようになります。
これまで歯が重なっていたり上手く咬めていない歯があったりなどの理由で、汚れがたまりやすく、その上磨くことも難しかったお口の中が、歯磨きもしやすく上手になります。また、咬み合わせも良くなることで汚れもつきにくくなります。
人と接する時、笑顔や口元に自信が持てるようになり、表情の豊かな明るい笑顔の持ち主になれます。
顎の正しい成長を促し、顎関節や口の周りの筋肉を良い状態に保ち、正確なはっきりした発音ができるようになります。
矯正装置を装着すると、食べかすがはさまりやすくなり食事のたびの歯みがきが必要となります。そのため自然と毎食の歯磨き習慣が身に付きます。装置を外した後も毎日の手入れの習慣は残ります。時間と費用を使い、やっと手に入れたキレイな歯並びです。検診も受けて大切にしていきましょう。
はじめはちょっと不安そうな表情を見せていたお子さんたちも、治療の説明を聞き、自分なりに納得すると、目標に向かってガマンしたり努力したりと体だけでなく、心も成長していきます。
そんなお子さんたちの姿を見ることは、私たちにとっても大変嬉しいことです。
01
初診相談
まずはご相談ください
患者さまの症状・悩みなどまず問診票にお書きいただき、それを元に詳しい話をお聞きし、矯正治療の大まかな説明をいたします。矯正についての疑問・不安など何でもご相談ください。
ただし、具体的な治療法などについては精密検査後でないと分からないことが多くありますので、ご了承ください。
矯正治療は、短期間で簡単にできるようなものではありません。患者さまと担当歯科医師との信頼関係が非常に大切になってきます。しっかりと時間をかけて、納得のいく治療を受けていただきたいからこそ、当院ではこのカウンセリングに重きを置いています。
02
精密検査
詳細な治療計画を立てるための検査
ひとくちに歯並びが悪い・噛み合わせが悪いといっても、その状態は本当に千差万別で、その原因もすべて違いますので、正しい治療方法を見いだすための精密検査は、治療に入る前の重要なステップです。
診断に必要なレントゲン(当院ではデジタルレントゲン装置を用いて撮影しますので、お子さんにも安心です)や、歯型・口の中の写真を採取し、ひとりひとりに合った的確な治療計画を作ります。
精密検査の結果がでるのはおよそ3~4週間後になります。
部分矯正などの場合は簡単な検査で済む場合もあります。
03
診断・説明
今後の治療の方向性を定めます
精密検査の結果をもとに、患者さま自身のご希望もお聞きしながら治療方法を決定していきます。
この際に、治療費用や治療期間について再度ご説明を行い、実際に治療に進むかどうかの意思確認をさせていただきます。
この段階で、少しでも疑問や不安に思うことがありましたら、遠慮なくお申し出ください。
治療費のお支払い方法などについてもご相談させていただきます。
04
治療開始
いよいよ治療に入ります
小児歯科矯正(乳歯が残っている)
まだ完全に永久歯に生え変わっておらず、乳歯が残っている場合は、完全に生え変わる前に顎のゆがみを矯正したり、悪癖の改善を試みたり、顎を広げる処置を行います。(床矯正など)
正しい位置に永久歯を誘導させてやることにより、抜歯することなく治療ができる可能性が広がります。
成人歯科矯正(永久歯に生え変わっている)
永久歯が生え揃ったところで、歯に矯正装置(マルチブラケット装置)を取り付け、本格的な治療に入ります。
矯正装置を付けている間は、月1回程度の定期健診を行い、歯の状態のチェックや装置の調整などを行います。
他にも取り外しのできるマウスピース型矯正装置(インビザライン)もできる場合があります。
»詳しくは治療の方法へ【小児歯科矯正】【成人歯科矯正】
05
保定期間
歯の後戻りを防ぎます
1~3年程度のマルチブラケット装置による治療により歯が所定の位置に並んだら、矯正装置を外し、リテイナー装置を使用した保定期間に移ります。
これは、せっかく正しい位置に並んだ歯が、元の位置に戻ろうとするのを防ぐ処置です。はじめの半年くらいは1日中装着していただきますが、その後は夜寝ている間だけ装着します。
リテーナー装置は通常は取り外し可能なプレートタイプリテーナー、目立たないものをご希望の場合は透明なクリアリテーナー装置。
また、部分矯正などへは、歯の裏側から細いワイヤーをレジンで接着するボンディングリテーナーを使います。
保定装置もそれぞれの状態に適したものを選びお使いいただくことになります。
保定期間は、平均して2年程度、最低でも1年はかかります。
期間中も2ヶ月に1回程度のペースで通院していただき、状態をチェックします。
06
治療完了
治療後もメインテナンスを忘れずに
必要な保定・観察期間が経過したら、いよいよ長かった矯正治療は完了です。
ただし、治療完了後もほったらかしにして良いというものではありません。
3ヶ月~半年に1回は定期検診を受け、正しいメインテナンスに努めましょう。
歯科医師には、歯科医師免許という資格がありますが、矯正歯科医には特別な資格がありません。
歯科医であれば、誰でもできてしまうのが「矯正歯科」です。
しかし、実際には、矯正治療というのは、高度な専門知識と職人的な技術が要求されるため、医師ごとの経験の差が出やすい医療行為といえます。
このような状況の中で、矯正医療の水準の維持と技術の向上を目的として、1990年に日本矯正歯科学会により「認定医制度」が創設されました。
矯正歯科の認定医制度は、日本のその他の専門医制度に比べてもその基準が厳しく、高い技術と経験が要求されています。
などが最低限必要になります。
これらをすべて満たすと、学会認定医として認定医証が交付され、公式に矯正認定医として自分の判断で活動することができるようになります。
また、資格をとった後も5年ごとに資格審査を受けなければならないなど、厳しいものとなっています。